和服探偵
神社に着くと、「着いた!!」と亜梨沙ちゃんははしゃぐ。でも、タクシーから降りたりする仕草は立派な大和撫子。礼儀作法がしっかりしている。
「結婚式に招待されたんですが……」
案内の人に亜梨沙ちゃんが招待状を見せ、僕たちは式が始まるまでジッとしておくことにした。
「そういえば、今日結婚する親戚の人ってどんな人なの?」
僕が訊ねると、亜梨沙ちゃんは「う〜ん……。あまり私の家と付き合いはなかったかな。結婚する奥寺華(おくでらはな)さんの顔なんてぼんやりとしか覚えてないし……」と考えながら答える。
始まるまでかなり時間があるなと僕がスマホを見て思っていると、「ふざけないでよ!!」と怒鳴り声が聞こえてきた。僕と亜梨沙ちゃんは顔を見合わせ、声のした方へ向かう。すると、ウェディングプランナーらしき人が頭を下げていて、白無垢を着た女性が怒鳴り散らしている。あの人が今日の主役なんだ。
「……ずいぶん揉めているみたいね」
「どうしよう。止めた方がいいのかな?」
「結婚式に招待されたんですが……」
案内の人に亜梨沙ちゃんが招待状を見せ、僕たちは式が始まるまでジッとしておくことにした。
「そういえば、今日結婚する親戚の人ってどんな人なの?」
僕が訊ねると、亜梨沙ちゃんは「う〜ん……。あまり私の家と付き合いはなかったかな。結婚する奥寺華(おくでらはな)さんの顔なんてぼんやりとしか覚えてないし……」と考えながら答える。
始まるまでかなり時間があるなと僕がスマホを見て思っていると、「ふざけないでよ!!」と怒鳴り声が聞こえてきた。僕と亜梨沙ちゃんは顔を見合わせ、声のした方へ向かう。すると、ウェディングプランナーらしき人が頭を下げていて、白無垢を着た女性が怒鳴り散らしている。あの人が今日の主役なんだ。
「……ずいぶん揉めているみたいね」
「どうしよう。止めた方がいいのかな?」