私とあなたのラブシークレット
そして、長い2週間が終わり
翔哉さんたち3年生は、受験や就職に追われている
翔哉さんも、受験という大きな壁が立ちはだかっているせいか
寮の中にいてもイライラしているというよりも
ピリピリしていることが多くなって
いつも以上に会話も少なくなってきた
「はよ」
「お、おはよう」
いつも通りの朝なのに
少しだけあるこの距離感がもどかしい
「そうだ。京介からの伝言」
??
「明日、お前の親父に会うらしい」
はい!?
「いろいろ重なって、会えなかったのを
明日、俺もお前もいるし
京介も、伊蕗さんもいる。こんなチャンスがあるかわからないからな」
そっか。
そうだよね・・・
「俺は、お前が深瀬になろうが三ツ谷でいようが関係ないからな」
え?
「深瀬に居たら、ここに入れるかわからないんだよ?」
「大丈夫だろう。伊蕗さんもいるんだし
そこまで気負わなくていい」
「翔哉さんは、あたしの味方でいてくれる?」
「もちろんだ」