私とあなたのラブシークレット

「オーナー。以上で次のシーズン料理は以上となります」

はい!?
これが、すべて次のシーズン料理なの?

「そうか。ありがとう」

いえと言って、後ろの方に下がっていったシェフを
確認すると

深瀬さんが
「ぜひ召し上がってください」

「しかし」
「いいんですか?我々までいただいてしまって」

「えぇ。構いませんよ。せっかく、お越しいただいたのですから」

「では、お言葉に甘えて」

伊蕗にぃが食べ始めたのを確認するとあたしも
翔哉も食べ始めた

ん!?
これって

「あー」

口を大きく開けて待っている未姫ちゃん

「こら。未姫行儀が悪いぞ」

プイっと横を向いてしまった未姫ちゃん
そんな姿も可愛いけど
ジーっと見ている彩希ちゃん

「食べてみる?」

一口サイズよりも小さくナイフで取り

それを見た彩希ちゃんは、大きい口を開けてきたのでそっと入れたら

「佳苗を思い出すよ」

「え?」

「佳苗もそうやって、お前に食事を与えていた」

そうなの・・・?


「やはり見ていなくても、愛実は佳苗にそっくりだよ
この写真は、愛実が持っていなさい」

いいの?
だって、これお母さんと思い出の写真なんでしょう?

「愛実。ありがたく受け取っておけ」

「はい」

受け取った写真は、大事に保管されていたのがよくわかる

「ごちそうさまです。美味しかったです。」

「いいえ。良かったです。
娘にもちゃんと会えて、娘と食事することができた。
俺も、満足です」

そっか
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