私とあなたのラブシークレット
「兄貴が、あぁ言ったのは、それがあるからで
別に悪い意味はないんだ」
「あぁ」
「深瀬に戻れば、確かに、アイツらから離れることができる。
でもな?きっと、愛実の男性恐怖症も、人見知りも
悪化するだろう」
そうだよな
「今日、親父さんと会って、震えてなかったのは、
翔哉。お前が隣にいたからだ」
「俺?」
「あぁ」
何で、俺が隣にいると震えないんだよ
「愛実は、お前なら安心できると、本能で察知しているのかもしれない。
仮に、親父さんと2人で会っていれば、きっと愛実は
男性恐怖症のせいで、話す事も出来なかっただろう」
そういうことか
「正式に婚約しているのは知ってる。
でも、愛実のこの過去を聞いても
お前は婚約していられるか?」
「あぁ。愛実の過去を聞いても
何を聞いても、俺は愛実以外を婚約者だとしても
女としてもみないだろう。
愛実の笑顔も、寝顔も見れるのは
この先、京介や伊蕗さん柚、伊蕗さんの奥さん以外で
俺だけでいいって思ってる」
「そうか。なら、安心だな。
愛実を頼むぞ」
「あぁ」