私とあなたのラブシークレット
しかし、家に帰ってきて
お袋は親父に
「ねぇ、あなた。いいでしょう?」
「いいも悪いもないだろう!
京介だって、まだ小さいのに。どうするつもりなんだ!」
「どうするって何よ・・・」
「何!?」
「私は、三ツ谷の跡取りを産むための道具じゃないわ!」
!?
三ツ谷の跡取りを産む!?
どういう・・・
「あの頃のあなたは、優しかった。
なのに、どうしてそこまで冷たくなってしまったのよ!?」
親父にも優しかったころなんてあったんだ
廊下で、両親の会話を聞くたびに驚かされる
「私の話を聞いてくださらないのなら
あの子たちを連れて、私は出ていきます。」
「ふざけているのか!?」
「ふざけて等いません。あの子たちは
私が命を懸けて産んだ子たちです。
あなたは、私が入院した時も、退院した時も
1度だって、あの子たちの顔を見に来なかったでしょう!?
それでよく、三ツ谷のトップが出来ますね!
父親としても最低なあなたが」
そう言うと黙ってしまった親父