私とあなたのラブシークレット
4歳になった愛実に
執事とメイドがつけられた。
三ツ谷の跡取りとしてではない。
三ツ谷の駒に親父にされかけていたんだ
しかし、執事も、メイドも愛実のことは
一切合切することはなかった。
寧ろ、挨拶を愛実がしても知らん顔
執事にはよくわざとぶつかられていたのを覚えている
「愛実」
「お兄ちゃん・・・」
「愛実にそう呼ばれるのは、悪くないな」
「えへへ」
しかし、俺や京介に見せる笑顔と
親父たちに見せる笑顔が随分と変わっていたのに
気づくのが遅すぎたんだ