私とあなたのラブシークレット

シャッターを開ければ
三ツ谷家であたしが信用している運転手さん

「どうして?」

「車を出してもらうのにも、
篠田の人間よりも、愛実が安心できる人の方がいいだろう?」

そんなこと、考えてくれてたの・・・?

「そのうち、愛実が篠田になるころには
篠田の運転手にも愛実の気が許せる人物が出来るといいな」

「うん?」

「もうちょい先の話だ。今は気にしなくていい」

でも・・・

「篠田様。愛実様と、本日はどちらまで?」

「水族館まで」

水族館っ
初めてだ

「かしこまりました」

それだけ言うと車を出してくれる運転手さん

車を走らせてもらう事
数時間

「篠田様。愛実様。おつきになりましたよ」

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