私とあなたのラブシークレット

お昼ご飯も食べて

アザラシやシャチ
ペンギンのお散とかも見て

お土産売り場に来たあたしたち
一瞬で目に入って奪われたもの
それが縫いぐるみ


これ、可愛い・・・
でも、子供っぽいかな・・・?
でも、欲しい・・・

「これが欲しいのかよ?」

「あっ」

「ったく。ぬいぐるみだけで、どんだけ悩んでるんだよ?」

へ?

「そんなに、悩んでたの?」

「あぁ。
後から行った人たちの方が早かったしな」

うぅ。そんなに悩んでたんだ。あたし

「ほら、貸せ」

「い、いいよ。自分で買ってくる」

「バーカ。お前に払わすわけねーじゃん」

「あ、ありがとう」

あたしが持っていた、イルカとペンギンのぬいぐるみを持って
会計に行った翔哉。
1つだけでも良かったのに、2つも持っていくなんて思わなかった

「ほらよ」

「わわ」

「そんなに、嬉しいかよ?」

「うんっ」

自分で決めたものを部屋に飾ったことなんて
今までなかったから、嬉しいんだもん

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