私とあなたのラブシークレット

駐車場につくと、すでに運転手さんが
スタンバイをしてくれていて

「ただいまです」

「お帰りなさい。愛実様。篠田様」

車に乗って、帰ってきたのは
量ではなく、近かった翔哉のマンション

「なんで。マンション?」

「あぁ。俺だけ先に降りるんだよ」

え・・・?
一緒に、寮に帰るんじゃないの・・・?

「不安そうな顔をするな。
明日、家の用事で早いから、こっちに」

「だって・・・」

「今日1晩の我慢だ」

我慢・・・

「明日の夕方、遅くても夜には、寮に帰る。
だから、待っててくれよ?」

「・・・・・・っ」

首をどうしても、縦に振って
待ってるって言えないあたし。
翔哉も、離れて行っちゃいそうで
また、1人になる恐怖心が蘇ってきてしまう

「愛実?」

でも、それでも
無理にでも、縦に振らなきゃっ

「我慢する・・・」

「あぁ。悪いな。愛実」
< 150 / 185 >

この作品をシェア

pagetop