私とあなたのラブシークレット
駐車場につくと、すでに運転手さんが
スタンバイをしてくれていて
「ただいまです」
「お帰りなさい。愛実様。篠田様」
車に乗って、帰ってきたのは
量ではなく、近かった翔哉のマンション
「なんで。マンション?」
「あぁ。俺だけ先に降りるんだよ」
え・・・?
一緒に、寮に帰るんじゃないの・・・?
「不安そうな顔をするな。
明日、家の用事で早いから、こっちに」
「だって・・・」
「今日1晩の我慢だ」
我慢・・・
「明日の夕方、遅くても夜には、寮に帰る。
だから、待っててくれよ?」
「・・・・・・っ」
首をどうしても、縦に振って
待ってるって言えないあたし。
翔哉も、離れて行っちゃいそうで
また、1人になる恐怖心が蘇ってきてしまう
「愛実?」
でも、それでも
無理にでも、縦に振らなきゃっ
「我慢する・・・」
「あぁ。悪いな。愛実」