私とあなたのラブシークレット

そうだよね・・・
だって、翔哉は大学の受験もある。
あたしの我儘で、困らせるわけにはいかないもん

「愛実?」

「我慢して、寮で、翔哉の帰ってくるの、待ってる」

「ふっあぁ。早く終わらせる」

それだけ言うと、ドアを閉めた翔哉

「ふぇ・・・」

「愛実様が人前で泣くなんて、幼いころ以来ですね」

「ひっ・・・」

「愛実様。本日はご実家に帰られてはいかがですか?」

実家・・・?

「奥様も、愛実様を心配しておられます。
いくら、伊蕗様や京介様から近況を聞いてるとはいえ
愛実様も奥様からしたら、大事な方ですよ」

「ぅっく」

RRRRRR

「はい」

「愛実はいるか?」

伊蕗にぃ・・・?

「いらっしゃいますよ」

「本当か?」

「えぇ。本日は、篠田様から
愛実様と出かけるので、と言うことで連絡を受けていましたので」

「そうか。ならいい」

「では、愛実様と一緒にご実家の方へ」

「いや。寮で大丈夫だろう。
何かあれば、本人が翔哉に連絡するだろ」

「ふぇ」

< 151 / 185 >

この作品をシェア

pagetop