私とあなたのラブシークレット
そうだよね・・・
だって、翔哉は大学の受験もある。
あたしの我儘で、困らせるわけにはいかないもん
「愛実?」
「我慢して、寮で、翔哉の帰ってくるの、待ってる」
「ふっあぁ。早く終わらせる」
それだけ言うと、ドアを閉めた翔哉
「ふぇ・・・」
「愛実様が人前で泣くなんて、幼いころ以来ですね」
「ひっ・・・」
「愛実様。本日はご実家に帰られてはいかがですか?」
実家・・・?
「奥様も、愛実様を心配しておられます。
いくら、伊蕗様や京介様から近況を聞いてるとはいえ
愛実様も奥様からしたら、大事な方ですよ」
「ぅっく」
RRRRRR
「はい」
「愛実はいるか?」
伊蕗にぃ・・・?
「いらっしゃいますよ」
「本当か?」
「えぇ。本日は、篠田様から
愛実様と出かけるので、と言うことで連絡を受けていましたので」
「そうか。ならいい」
「では、愛実様と一緒にご実家の方へ」
「いや。寮で大丈夫だろう。
何かあれば、本人が翔哉に連絡するだろ」
「ふぇ」