私とあなたのラブシークレット
「愛実、泣いてんのか?」
「申し訳ございません。わたくしが泣かせたわけではないのですが」
「知ってる。お前は愛実をよく孫のように
可愛がっていることを知っているからな。
で?なんで泣いている」
「翔哉様が、明日の用事のため
マンションで降りたところ」
「なるほど。情緒不安定になったのか。
そのまま、愛実を連れて寮に戻って構わない。
俺とみのりでそっちに向かう」
「かしこまりました」
それだけ言うと、ハンズフリーになっていた電話を切った運転手さん
車を走らせること、数分
「愛実様。お着きになりましたよ?
愛実様。起きてくださいまし」
キキィ
「愛実は?」
「みのり様。愛実様は、車の中でお休みになられてしまったようで」
「ありがとう」
「愛実は」
「車の中だそうよ」
「寝てるのか」
「そうみたい」
「わかった」
「んぅ・・・」
「寝てろ。寝室まで運んでやる」
うん。ありがとう。お兄ちゃん・・・