私とあなたのラブシークレット
翌朝、重たい頭を起こして
リビングに向かうと
いないはずの、伊蕗にぃと京にぃ。そして柚ちゃん
「おはよう。愛実」
「お、おはよう・・・?」
「さっきまで、みのりもいたんだがな」
みのりさんも来てくれてたの?
「ほら、朝ごはん食べちゃいなさい」
「で、でも・・・」
食欲なんて、今はない
「愛実。なら、栄養剤を飲むか?」
うぅ・・・
薬が嫌いなのを知ってていうんだもん
「いただきます」
それでも、半分いかない量しか食べれなくて
あとは、夜食べようと思ってたのに
片付けられちゃった
「翔哉がいないのがそんなに寂しいか?」
「うん」
「そうか」
その言葉で考え込んでしまった伊蕗にぃ
「でも、今日の夕方か夜には帰ってくるんだろ?」
「その予定だって言ってたけど」
帰ってくるかなんて、分かんないもん
「愛実。今日は、会長室に居たらどうだ?」
会長室・・・
あんまりいい思い出のない。あの部屋に居ろっていうの・・・?