私とあなたのラブシークレット
「悪い」
それだけ言うと、薄暗くなっている、夜道を
走りまくって、寮に帰って来たものの
「なんで、電気がついてねぇんだよ?」
それに、シューズも、バックも
制服もない。
そして、どこにも見当たらない愛実の姿。
「なんでいねぇ」
「とりあえず、愛実のスマホに電話してみるか」
スマホを取り出した瞬間
京介からの着信
「なんだよ!?」
「随分焦ってんな?お前会社にいんだろ?」
「寮にいる」
「あ?」
なるほどな。そう言っている京介
きっと、愛実の居場所を知っているに違いない
「愛実はどこにいる」
「お前が知ってる場所だよ。
しいて言うなら、学校内だ」
校内!?
このくらい校内に、愛実が1人でいるって言うのか!?
「兄貴も、このことは知っている。
頑張って、探し出せよ?」
「どういう・・・」
「お前が、本当に愛実の________」