私とあなたのラブシークレット

「もう、俺からいう事なんて早々ねぇよ」

「あ?」

「卒業したら、お前のマンションに
愛実も連れて行くんだろ?」

「いや。まだ、考えてるんだ」

「は?」

まだ、考えてるんだ。
きっと、大学に行けばすれ違いも増えて
時間帯も別々になる
だったら、あとの2年は愛実を1人
寮に残すかとも思うことがある
だけど、それは俺も知らない愛実を知ることが
出来る男も出てくるわけで

「クク」

「なんで、お前がいるんだよ。京介」

「何を悩んでるのかと思ってな」

「しょうがねぇだろ?
大学と会社の往復の俺と
あと2年も学生生活のある愛実。
俺のマンションに来てもすれ違いばかりになっちまうだろう」

「馬鹿じゃね?
お前の考えなんか、俺や兄貴はどうでもいい。
でもな?もし、これで愛実がお前のマンションにいなくて
今日みたいに寮にいなくたって探すくらいだったら
一緒に生活したっていいじゃねぇか」

「少し考えたい」

「なっ」

俺と離れて、愛実の気が変わることがあるかもしれない。
でも、それでも

「ん・・・」

「愛実!?」

「しょーやだ」

!?

ぎゅうっと俺に抱き着いてくる愛実

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