私とあなたのラブシークレット

「翔哉。愛実に決めて貰ったらどうだ」

愛実に・・・?

「そしたら、お前が悩んでても
愛実が決めたことなら、一緒に生活もできるだろ?」

「あぁ」

愛実を離そうとするが、離れることのない腕

「愛実が寝ぼけてでも、甘えてもらえる存在
にまでなってるんだ。寮に残してる方が、俺は心配だ」

!?

「確かに。この学園に兄貴はいる。だけどな?
兄貴も愛実を守り切れるわけじゃねぇ」

そりゃそうだ。
伊蕗さんは、理事長という立場の人間だ。
いつでも守ってもらえるなんて思わない方がいい

「愛実も寝てる。
車をよこしてるからそれに乗って愛実も、連れて帰れ。
昨日1晩お前がいないってだけで
愛実、全然寝てねぇんだよ」

!?

「じゃあ、会長室にあったあの課題は」

「俺と一緒に居たからな。兄貴も頼み込んで
課題を終わらせてくれさえすれば、単位は出すらしくて」

それで、あの量?
多くないか?

「多分、愛実は課題を俺と終わらせてから
ずっと寝てんだろうよ」

!?


「悪い。京介」

「いや。可愛い妹の為だったらこれぐらいの協力はするさ」

可愛い、妹か

< 164 / 185 >

この作品をシェア

pagetop