私とあなたのラブシークレット

「愛実を深瀬に戻したいと、深瀬渉が
動き始めているんだ」

は・・・？

「確かに、実父がちゃんとしている状況だ。
働いていて、住む場所もちゃんとある。
その時、愛実はどうなるかわかるだろう？」

深瀬に戻される可能性があるという事か

「お前の考えもある。だけどな？
深瀬は違う考えもあるかもしれない」

「違う考え？」

「愛実を深瀬に戻せば、深瀬は
愛実と婚約をしている。翔哉お前の家とも
つながりを持てると考えているのかもしれない」

「！？」

「俺も、兄貴も当然。そんなことはさせたくない。
婚約者とはいえ、お前たちが思いあって婚約をしているのを
知っているから」


「しょーやぁ？」

！？

「愛実、起きたのか」

「んーしょーや、来ない」

「愛実いんのか？」

「いや。今、寝ぼけてここにいる」

「そうか。
翔哉。愛実のことを考えるなら、一緒に居てやれ」

一緒に？

「あぁ。愛実のことを思うならな」

「サンキュ」

「あぁ。じゃあな」

そういうと電話を切った京介

「誰とー？」

「あ？」