私とあなたのラブシークレット
「深瀬さん。愛実は、よく俺に聞いてきますよ」
「何をだ」
「自分が三ツ谷だから、婚約したのかと。
深瀬に居たら、あたしとは婚約をしなかったかと」
「・・・っ」
それは、つい最近言った言葉だ
「それは、あなたが愛実を追い詰めているからこその言動だ。
愛実を深瀬に戻したら、他の男と婚約?
それは、あんたが愛実を全く見てない証拠だ。」
「なん、だと?」
「じゃあ、なんで、三ツ谷に養女に入ってる愛実を
戻そうとする。実の娘だから?そんなの、理由になんねぇんだよ。
俺は、愛実が深瀬でいようが、三ツ谷でいようが関係ねぇんだよ。
あんたの娘だから?
京介や伊蕗さんの義理の妹だから?
そんなの俺には、関係のないことだ」
「何?」
「あんた、篠田ともつながりを持ちたかったみたいだけど
それは、愛実がいるから、繋がりを持ちてぇんだろ?
そんなんじゃ、会社なんていくらやっても続かねぇな。
篠田はな。そんな奴と提携はしねぇんだよ。
俺は、愛実がどこにいても、愛実とだから婚約したんだ。
それが分かんねえなら、愛実の周りをうろつくな」
「翔哉。愛実を連れて車に行ってくれるか?」
「あぁ。愛実。車に戻るぞ」