私とあなたのラブシークレット

「そうですか」

「初めまして。翔哉の父の雅人(マサト)です」

「は、初めまして。三ツ谷愛実です」

ぺこりと頭を下げたあたしに
豪快に笑うお義父さん。

「愛実。俺じゃなくて、伊蕗さんに抱き着くなよ」

「えー」

「ほう。お前も、そんな柔らかい表情が出せたんだな」

「なっ」

「旦那様。お食事の用意が出来てございます」

「あぁ。三ツ谷さんもご一緒にいかがですか」

「え、っとあの・・・」

「愛実。お言葉に甘えたらどうだ?」

「で、でも・・・」

それじゃ、迷惑に・・・

「大丈夫ですよ。伊蕗さんもご一緒に」

「ありがとうございます。」

伊蕗にぃも踏まえて
篠田家で食事をさせてもらった

「すまないね。妻は今仕事で海外に行っていてね」
お義母さんも働いているんだ・・・

「でもまさか、翔哉が三ツ谷家のご令嬢と婚約しているとは
話しには聞いていましたが、本当にしているとは思いませんでしたので」

そうなんだ。

「親父。何もそんな話を」

「いいじゃないか。
翔哉がこんな素敵な子を連れてくるとは思わなかったんだ」

!?
むせそうになったのを、何とか堪えて

「ですが、あまり似ていらっしゃらないようですが・・・」

「あぁ」
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