私とあなたのラブシークレット

「愛実は、三ツ谷家に養女として引き取られたものなので」

「養女・・・」

本当に大丈夫なのか。そんな表情をしているお義父さん
そりゃそうだ。
三ツ谷の姓を名乗るのに、三ツ谷の血を引いていないのだから

「大丈夫ですよ。教養はすべて、三ツ谷で行っています。
容量の良さは、三ツ谷家1でしょう。
いつでも、嫁いでもいいでしょう」

と!?

「伊蕗さん。まさか、そこまで?」

「何を言ってる。当然だろう?」

へ?

「そうか。翔哉は知らないのか。」

「何を?」

「父さんたちもあの学園にいたんだ」

そう、なの?

「あの学園では、卒業と同時に結婚のはずなんだ」

「はぁ!?」

どういう・・・

「あぁ。だから、翔哉も愛実さんも高校を出たら」

「俺が出ても、愛実はまだ、高校生だぞ!?」

「え?」

確かにそうだ。
翔哉が卒業しても、あたしはまだあの学園に在籍をする。
あたしが卒業するころには翔哉はすでに20になっているだろう

「あたしはまだ、16です」

「そうか。16だったのか。」

「あぁ」
「はい」

「しかし、伊蕗さん。今まで年下のプリンセスと年上の婚約者はいたことは」

「ないです。
しかし、愛実の婚約者には、彼しかいないんですよ」

伊蕗にぃ・・・?
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