私とあなたのラブシークレット

「お、お兄ちゃん。あたしからもお願いっ
あたし、翔哉と一緒に居たいの。
これから先、三ツ谷の人たちに何を言われても
何をされても我慢するっ
だから・・・」

「今何と言った」

伊蕗にぃ・・・?

「翔哉と一緒に」

「違う。その後だ」

その後?

「何を言われても、何をされても」

「愛実。三ツ谷の家で何をされている」

「・・・っ」

墓穴を掘ったかもしれない。
伊蕗にぃに言ったら、こうなるってわかってたじゃない。
だから、京にぃにも黙っていたのに・・・

「何も言わないつもりか。
ならばそうしたいのなら、そうすればいい。」

伊蕗にぃ・・・?

「翔哉。愛実を頼むぞ」

え・・・?

「寝られないというのなら、ここにいればいい。
お前はすでに篠田の人間なのだから」

「・・・っ」
やめて。
伊蕗にぃの口から、そんな言葉聞きたくない

「伊蕗さん」

「翔哉。学園に戻ったら、しばらく愛実を寮から出すな」

え?
どういう・・・ことなの?

「愛実。三ツ谷の家でされていることを
全て洗いざらい、次会う時には聞かせてもらうからな」

!?

「京介からも、翔哉からも。逃げられると思うな」

~~~っ

「やりそうなやつらがうじゃうじゃいる家だしな。
篠田さん。すみませんが、愛実がお世話になります」

「はい。しっかりとお預かりいたします」

にこやかに会話をしている2人なのに、なんでだろう?
伊蕗にぃにもお義父さんにも、言葉にとげのあるような言い方


< 183 / 185 >

この作品をシェア

pagetop