私とあなたのラブシークレット

「伊蕗さんもお久しぶりです。」

「あぁ。」

元々、口数の少ない伊蕗にぃだけど
私が、男嫌いになってからは
心配性・・・というよりも、前よりも
過保護になった気がしなくもない。

「愛実。洋服でもなんでも、買ってやるよ」

やったぁ!

「愛実。ご機嫌ね」

「そりゃ、兄貴がいいだろうよ。」

「え?」

「愛実を1番この学園に入れるのを反対してた男だ。
今だって、前の学校に戻したいのかもしれない」

「どういう・・・」

「愛実は、男が嫌いなのは、親父のせいでもあるからな」

「そう」

「だから、柚もあぁやって、姉貴のような感じで
接してやってくれると、俺たち兄弟は助かる。
女同士でしかわからないこともあるだろうし」

「分かったわ」


京にぃと柚ちゃんは、何を話しているんだろうか?

「ほら、どうぞ。お姫様」

「あ、ありがとう」

少し離れたところで、話しながら来ている
京にぃと柚ちゃん。
私と伊蕗にぃは、早く、車についてしまった
しかも、伊蕗にぃが助手席のドアを
開けてしまうもんだから、余計にドキッとする
助手席に乗ったのを確認すると

「じゃ、閉めるぞ」

そういい、ドアを閉めて外で京にぃと柚ちゃんを
待ってくれている、優しいところもある伊蕗にぃ

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