私とあなたのラブシークレット
あの日から数日
慣れない、マンションでの生活
そして、私の日課に与えられたモノは
「うぅ~」
入りたくない・・・
翔哉さん、寝起き悪いし・・・
「はぁ・・・」
翔哉さんの朝の目覚まし代わりになってしまったのです。
というよりも、
私が、翔哉さんと一緒に住むという
選択しか、翔哉さんがくれなかったから
「しょ、翔哉さん?」
部屋に入れば、まだ寝ている翔哉さん。
「お、おき、起きてください」
「ん~~」
「朝ですよっ」
グイっと引っ張られたと思ったら
「んぅ」
「おはよ」
朝から、キスで起きないでくださいっ
「愛実?」
え?
「今日は、やけに早いじゃねぇか」
早かったかな?
「まぁ、いいけど。
コーヒーも、入れてあんのか」
「い、一応」
「さすが、婚約者。
でも、残念。もう少し、コーヒーは薄くていい」
へ?
私、失敗しちゃった?
「まっ、夕飯。楽しみにしてる」
チュっっておでこにキスをして着替えに行った
翔哉さん、の後ろ姿を見て
「はっだめだめ。きっと、
この婚約だって、翔哉さんは、アソビかもしれないんだから」
そうだよ。きっと、アソビだもん
翔哉さん、モテるだろうし
なんで、私なんかと婚約してくれたんだろう?