私とあなたのラブシークレット

「愛実?」

「あっ翔哉さん」

「飯、食ったのか?」

食べましたけど?

「ん」

手を出してくる翔哉さん

「弁当」
へ?
今日も学食じゃないの?

「伊蕗さんに作っておいて、
俺にはないってひどくねぇか?」

伊蕗にぃ?

「私、伊蕗にぃには作ってないよ?」

「は?」

「だって、伊蕗にぃ、結婚してるし
多分。翔哉さんの勘違いだと思うよ」

「マジかよ」
やられた。そう言って、しゃがみこんだ翔哉さん
一体どうしちゃったんだろう?

「明日から、弁当。頼むな」

「私が作ったので良ければ」

口に合うかわからないけど・・・

「大丈夫。お前の実家に行ったときに
味の保証はできてるから」

え?
この間の休みの時、実家に来た来客って
翔哉さんだったの?

「っていうよりも、お前の作ったもん
兄弟といえど、食わせたくねぇな」

なっ

「でもなぁ、すぐどうせ寮に戻るから
調理器具、いらねぇしな」

いや。作れるし、調理家具、そんなにいらないし

「着替えて来い。そろそろ行くからな」

え?
もうそんな時間?
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