私とあなたのラブシークレット
「伊蕗様」
ドアをノックした後入ってきたのは、執事さんで
「よろしいですか?深瀬のことで」
「あぁ。持ってきてくれ」
そういえば、すぐに持ってまいりますと、下がっていった執事さん
「愛実。俺たちが本当の兄貴じゃなくても、
俺たちにとって愛実が”大事な妹”であることには変わりねぇし
愛実の”兄貴”であることは変わりはない。
それはお袋も一緒だ」
「うん」
「それでも、不安なら、翔哉に不安をぶつけてもいい。
学園にいる間なら、俺にぶつけたっていい。
ため込むなよ。」
「うん」
ガチャと入ってきた執事さん
「こちらです」
「あぁ。助かる」
執事さんが渡した書類に目を通した伊蕗にぃ
「愛実。実父は今、ここら辺にいるらしい。
会いたいなら俺が、セッティングする。」
「少し、考えたい」
「そうか」
「翔哉。お前は残ってくれ。
愛実、少し、席を外してくれるか?」
「??はい」
応接室を出てあたしは、伊蕗にぃの奥さんと
一緒に中庭にあるちょっとした花の菜園へ
「驚いた?」