私とあなたのラブシークレット
「勝手にしろ」
「勝手にしますよ。これからの学園の経営も
あなたは手が出せないくらいに」
「何を言っている」
「すぐにわかりますよ」
それだけ言うとあたしは、伊蕗にぃと一緒に
学園を出て暫くしたところにある
デカい建物
「これは?」
「愛実と翔哉の寮」
へ?
これが、寮・・・?
だって、寮には見えない
「見えなくしたんだ。それと、セキュリティもしっかりしてるし
少し離れてるからな。送迎も用意してある」
「そんなに・・・?」
「当り前だろう?あの時に比べたら、まだいい方だろう?」
「そうかもしれないけど」
あの時は誰も信じられなくて
伊蕗にぃも
京にぃも両親さえも拒絶した
特に、お父さんには尋常じゃないくらい
拒絶反応を起こした