私とあなたのラブシークレット
5
次の日、学園の中ではすごいことになっていた
「あ、三ツ谷さんだ。
昨日の男の人、名前で呼んでたよね?」
「でも、婚約者、いるよね?あの人」
「篠田先輩が可哀そう」
なんて言っている人がたくさんいるのは知ってる
「在原先輩をプリンセスから外しちゃうくらいなのに
どこがいいんだろう?」
「・・・っ」
「何騒いでんだよ?」
「三ツ谷先輩、と篠田先輩」
カタカタと震えているあたしを見て
しかめっ面をしている2人
「愛実?」
「え?」
「どういう、事ですか?」
「篠田先輩はいいんですか?」
「何が?」
「あの2人」
あの2人というのはあたしと京にぃのことだろう
「しかも、昨日だって」
「お前たちに何の関係がある?
俺は、こいつに妬きもしねぇよ」
「え?」
「だって、婚約者でしょう!?」
「それに在原先輩だって!」
「柚が何?」
「え?」
「柚も知ってるし、こいつの事」
ポンとあたしの頭に手を乗せた京にぃ
「じゃあ、在原先輩がプリンセスを」
「降ろされたわけ?あれはね?
俺と柚で決めたこと。こいつにプリンセスを降ろされたわけじゃない」
「おい、授業遅れる」
「あぁ。愛実。明日”いつもの場所”で食事だってさ」
へ?
そう言って翔哉さんと出て行った京にぃ
いつもの場所で食事
お父さんとの顔合わせの可能性がある