私とあなたのラブシークレット
スマホを見ていたクラスの子が
ビックリしたようにしている
「何よ?」
「ここの理事長、失墜って!」
え?
伊蕗にぃ、もう、行動に移したの?
「え?じゃあ、この学園はどうなるの?」
「さぁ?」
でも失墜だから、まだ次が伊蕗にぃだって
決まったわけじゃない
「さぁって」
「三ツ谷さん?」
「え?」
「大丈夫?顔色悪いけど」
「だ、大丈夫。大丈夫だから気にしないで」
「でも・・・」
あたしの顔色を見て教室を出て行ったクラスの子が数名
机の方を向くように下を向いていると
「愛実」
「翔哉さん」
急いできてくれたのか、息が上がっていて
「ったく、何があった」
「あ、スマホのニュースでここの理事が失墜って出て
そしたら、急に顔色が」
「悪くなったのか」
「はい」
あたしの体をひょいっと
持ち上げてしまった翔哉さん
「ちょ、重いから」
「重くねぇし、軽すぎんだろ」
そんなことないと思うんだけど
「悪いな。知らせてくれて。
こいつのこと聞かれたら、”会長室にいる”って言ってもらって構わない」
「分かりました。」