私とあなたのラブシークレット
「大丈夫よ。使うのは、あたしの仕事部屋。
よっぽどじゃなきゃ、伊蕗も入ってこないわ」
そっか
みのりさんと一緒に副社長室に入ったあたし
「待ってて、今温かい紅茶でもいれるから」
そう言ってくれるみのりさんはやっぱり優しくて
「はい」
と渡してくれたのは温かいミルクティーで
「ありがとう、ございます」
みのりさんが入れてくれたミルクティーは
甘く、気持ちが少し落ち着いた
「どう?少しは落ち着いたかしら」
「はい。すみません。あんなところで泣いちゃって」
「いいのよ。あたしが見つけてよかったわ。
伊吹だったら、大変だったもの」
確かに、大変かも
「で?なんで泣いていたの?」
「実は」