私とあなたのラブシークレット

「お父さんは理事長の座を失墜したというニュースを
最初に聞いたんです」

「そうね。伊蕗もそれで今は、仕事を追われているわ」

やっぱり

「でも、顔色が悪くなったらしくて、クラスの子が
翔哉さんを呼んでくれたんです」

「へぇ」

「でも、会長室に入った後
翔哉さんは、生徒会室でっ」

「生徒会室で?」

「副会長を、だ、抱いていたんです」

「なっ」

「だから、あたしのことはやっぱり遊びなのかと」
そう、思うしかなくて

「愛実は、彼、翔哉君をどう思っているの?」

「分かんないんです。
でも、他の女の人と一緒に居たりするのを見たり
話してたりすると、モヤモヤします」

「そう」

「でも、一緒に居てくれた時は、ドキドキしたりもして」

「可愛いわね」

え?

「でも、それが恋なのよ」

これが恋なの?

「愛実は、気づかないうちにヤキモチ妬いてたのね」

あたしが、ヤキモチ・・・?
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