私とあなたのラブシークレット
「みのり」
「伊蕗?」
「あぁ。少し話があるんだ」
そっか、ここは伊蕗にぃの会社だもんね
「いいけど」
そう言うとあたしの方をチラッとみて
「あたしがそっちに行くわ」
「いや。俺のが近い」
へ!?
ここに来るの?
「大丈夫よ。伊蕗がここに来るなら
愛実ちゃんがここにいることを知っているはずだから」
「で、でも」
お仕事の邪魔をしちゃいけないから・・・
「あたしも伊蕗も邪魔だなんて思わないから。大丈夫よ」
ガラス越しに見ているのは
1歳になったばかりの雪菜ちゃん
「かわいいですね」
「でしょう?」
「入るぞ」
もう来ちゃった
「やっぱり来てたのか」
「ダメよ?怒っては」
「何?」
「愛実ちゃんは、繊細なんだから」
繊細、なんて初めていわれたかも・・・
「それに、ここに来たってことは
京介君にも言いたくなくて、柚ちゃんにも言いたくないことなんだから」
「どういう」