私とあなたのラブシークレット
「はっあんなところに愛実のデザインしたものを誰が出してやるか
ここのデザイン部のものしか出すつもりはない」
「そう。分かったわ。両方出してみる」
「助かる。愛実は、これからどうする?」
「寮に、帰りたくない。
翔哉さんに、会いたくない。婚約、破棄したい」
「分かった」
それだけ言うと部屋を出た伊蕗にぃ
「愛実ちゃんは、それでいいの?」
「いいも、何も・・・」
「馬鹿ね?あたしの前では
義妹(いもうと)らしくいてよ」
「・・・っく、ひっ・・・
どう、したら、いいの?」
「あたしのアトリエを貸してあげるわ」
アトリエ・・・?
「昔使っていたものだから、少し埃っぽいけど
それでもいい?」
首を縦に振って、みのりさんと一緒に
みのりさんのアトリエだというマンションに入ったけど
「落ち着かない」