私とあなたのラブシークレット

みのりさんのアトリエに来て数日

伊蕗にぃが正式に学園の理事長になり
学園の改革に乗り込むと断言した

「すごいな、伊蕗にぃ」

ずっと、寝室にこもってばかりいたのに
外の空気を吸いたくなって
少しだけ、窓を開けて空気を入れながら
久々に、デザインを描くことにした

「こんなの書いても、あたしを見てくれる人なんていないのに・・・」

窓を閉めて、外に出てみることにした
ここのカギも預かっているし
寮のキーも、持ったまま
それでも。寮に帰りたくないのは
翔哉さんと会いたくないからだ

「気持ちいい」

婚約破棄、認めてくれたかな
認めてくれたよね。
副会長がいるんだもん

実父に会うのも、延期して
まだ会ってない
会ったら、どうするんだろう?
あたしは。
三ツ谷にいるのか、深瀬になるのか
それすらわからない

「ははっ」
笑ちゃう。
どうなるかなんて、分からないのに

暫く歩いて買い物もして
アトリエに帰った時

「なん、で?」

なんでいるの?
翔哉さん
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