私とあなたのラブシークレット
「会長室に連れて行ってくれた日、
あたしを会長室に入れたまま副会長を抱いていたでしょう」
「は?」
「翔哉さんも、上半身裸で、副会長も制服が乱れてて」
「へー。それを見て妬いたわけだ」
「ち、ちが」
「ふーん。じゃあ、俺が他の女抱いても文句はねぇよな」
うっ
「俺も、婚約破棄してるしな」
チラッと見てくる翔哉さんと
泣きそうなのを堪えるのに、下を向いていて
翔哉さんがどんな表情をしているのかわからないけど
「嘘に決まってるだろ?」
「え?」
「泣きそうな女、ほっとくほど馬鹿でもねぇし。
あれは、俺が悪かった。でも、安心していい。
アイツとは何でもない」
ポロポロと泣くあたしを見て
「悪い。お前を泣かせるつもりはなかった」
「ひっく」
「お前に泣かれると堪える。
他の男の前で泣くなよ?」
他の男ってなに?
「言ったろ?俺はお前が好きだって。
だから、お前も俺を早く好きになれよ」
堂々とした告白に涙が引っ込んで
顔が赤くなるのが分かった