私とあなたのラブシークレット

「め、芽実っ」

「ちゃんと、話しなさいよ？」
そう言って帰って行ってしまった芽実

うぅ

寮の中に入ったあたしを
連れて行った場所は、リビングで

「で？」

リビングにあるソファで後ろには背もたれで
前には翔哉さんがいて、逃げ場すらないあたし

「？？」

「俺がいつ、婚約者のお前を好きだって言った」

「そ、それは」

「お前は、俺が言ってたことを信じてなかったんだろ」

っ

「俺がお前を好きだって言ったのに
俺が、お前を婚約者だから、好きだとでも言ったって
そう言いたいのか」

「違うの？」

「何？」

「副会長と付き合ってたのに
あたしみたいな年下の女の婚約者が出来て
仕方なく好きだって、言えばいいと思ってたんでしょう？」

「誰から聞いた」

え？

「副会長と付き合っているなんてデマ
誰から聞いた」

デ、マ・・・？

「誰から聞いたと言っている」

「本人」