私とあなたのラブシークレット
学校の敷地に入れば
黄色い悲鳴が聞こえた
「あー。さすがだね。
今の生徒会」
「う、うん」
翔哉さんだ。
本当に生徒会にいたんだ・・・
私とは、こんなにも、遠い。
朝は、あんなに近かったのに・・・
「愛実」
え?
「何、下向いてる」
「あ、あの」
「学校(ここ)では、何もしない。お前が落ちない限りはな」
うっ
「それでも、お前は”プリンセス”なんだ。自覚を持て」
っ
「それに、俺の婚約者だろ」
「え?愛実、の婚約者って」
「俺だ。愛実のことを頼むよ。榊さん」
「~~っ」
芽実が、照れてる・・・
私も、これぐらい、表情で素直になれたらなぁ
っ
これじゃ、私がヤキモチ妬いてるみたいっ
「じゃあな」
頭をポンってしてから行った、翔哉さん
「愛実、いいなぁ。あんなかっこいい婚約者がいて」
うっ
「あら。可愛い。真っ赤にしちゃって
中学の時とは大違いだわ」
「も、もうっ」