私とあなたのラブシークレット

すーっと寝息を立てて寝てしまった翔哉さん
よく見れば、目の下に隈が出来ていて

「寝られていないの・・・?」

気づけば、あたしも寝てしまっていて

起きた時には、寝室に寝かされていて
寝室にあったあたしの荷物も、
いつもの置き場に置いてあるのを見ると

「翔哉さん、元に戻してくれたの?」

「起きたのか?」

「え?あ、はい」

体を起こして、起き上がれば
左手の薬指にある違和感

「気づいたか」

「これ」

「お前は、俺の婚約者だ。
たとえ、お前が破棄していてもだ」

「いいの?」

「あぁ。愛実だからいいんだ」
そう言って左手を取ってキスをした翔哉さん

「これからの愛実を知っていくのは
俺だけで十分。
もう、愛実が頼るのは伊蕗さんでも京介でもなく
俺であってほしい」

「!!」

「プリンセス」


< 80 / 185 >

この作品をシェア

pagetop