私とあなたのラブシークレット
翌日、伊蕗にぃのいる理事長室に
寮から直接向かったあたしと翔哉さん
「珍しいな。お前たち2人で朝から来るとは」
「伊蕗さんに報告があります」
そう言った翔哉さんと
あたしの方に目線を向けてきた伊蕗にぃ
「なんだ」
「愛実を正式に俺の婚約者にしました」
「ほぉ。愛実は、それで後悔はないのか」
「な、ないです」
「そうか。ならば認めよう。正式に2人の婚約を」
「あ、ありがとう。”お兄ちゃん”」
「愛実に、そう呼ばれるのは幼いころ以来だな。
延期している、お前の実父に会うのは、
ゴールデンウィーク中でいいか?」
「あ、はい」
翔哉さんの制服の袖を摘まんでしまった
「大丈夫だ。翔哉、お前にも来てもらう」
「俺もですか」
「あぁ。婚約しているなら、やましいことなんてないだろう?
どうせ、いずれは挨拶に行くんだ。
予行だと思えばいいだろう」
そんな簡単に・・・
「はい。分かりました」
それで、理事長室を出たあたしと翔哉さん