私とあなたのラブシークレット
「はい。席についてください」
担任が来たと思えば、授業はないのだろう
先生の手に教本がないことに気づく
「三ツ谷。悪いな。理事長室か生徒会室に行っていてくれ」
??
先生の手前、何も言い返せず教室を出て
生徒会室に行くことに
今でも思い出す。
副会長とのこと・・・
「愛実?」
「京にぃ」
「どうした?」
「先生に追い出された」
「あー。なるほどな。
なら、体育館で少し体動かそうか」
「いいの?」
「当り前だろう?俺はもう大学も就職先も決まってる。
多少の自由ぐらい効く」
そっか
「柚は、自分のやりたいことがあるらしいからな」
いいな、やりたいことがあるって
生徒会室にある、体育館のカギを使って入った
体育館
そうそう、使うわけでもないから新鮮だ
「翔哉と正式に婚約したらしいな」
「うん。昨日だけどね」
「そうか。俺も兄貴も、愛実が決めたことなら
何も言わない。幸せになれ」
「うん。」