私とあなたのラブシークレット

それだけ言うと、教室を出て行った翔哉さん
そう言えば、さっき放送って言ってた気がする

席につけば自分の薬指に指輪がはまっていることも
正式に婚約したことも、夢なんじゃないかって
そう、思うことが多くて

あの後も、普通に授業を受けて
お昼は、芽実と一緒に中庭で食べることに

「あら。相変わらず可愛いお弁当だ事」

「そ、そんなことないと思うけど・・・」

「篠田先輩にも作ってるの?」

「ううん。作ってないよ?」
何で、そんなこと聞くんだろう?

「そう」

食べながら、たわいのない話をして

午後も普通に授業を受けて
午後の授業が終わってすぐに
放送が入った

それは、朝クラスで聞いた翔哉さんの言葉と
全く同じで

「三ツ谷さん、羨ましいなぁ」
「ほんと、愛されてるよね」

愛されてる・・・かぁ

「愛実」

え?

しょ、翔哉さん!?
顔が赤いのがばれちゃう

「何。放送聞いて顔赤くしてんの?」

恥ずかしいっ
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