私とあなたのラブシークレット

「子供たちに、その券を出すんじゃなくて
浴衣を着させてあげて、”タダ”で何か1個欲しいものを挙げるっていうのは・・・?」

「子供たちに、浴衣を」

「勿論。それは、家族の中にいる小さいことかも含めて」

そういうと、クラスの中がなぜか
明るくなった気がする

「三ツ谷さん、その案貰っていい?」

「いいっていうよりも、こんなのでいいの?」

「もちろん。全然いい」

「でも、浴衣は
どうするんだよ?」

あっ
でも、伊蕗にぃは用意してくれるかなぁ?

「そこだよね・・・」

「あたしから、お願いしに行ってみる。」

「三ツ谷さん?」

伊蕗にぃがだめでも、みのりさんがいる。
みのりさんのデザインのセンスは抜群だもん

「あたしに浴衣の件、任せて欲しいな」

「じゃあお願いします」

それで、クラスの出し物が決まり
浴衣を着る場所さえ確保できるならと、先生も許可してくれた
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