私とあなたのラブシークレット

「私はね?愛実の義理の姉なのよ」

「義理の、姉?」


「そう。伊蕗の・・・星稜学園の理事長
三ツ谷伊蕗の妻なのよ」

「へ?じゃあ、あの時
伊蕗って三ツ谷さんが言ったのは、お兄さん?」

「ハイ」

「そうだったんだ。羨ましい
ってことは、三ツ谷先輩もお兄さん?」

「ハイ」

「いいなぁ」

何でよ?
あんな過保護な兄が2人もいるんだよ?
あんまり嬉しくないよ

「愛実。今度試作品作ったら、学園に届けるわ」

「いいんですか?」

「勿論。
それと、子供用の浴衣も作るわ」

それだけ言うと、みのりさんはすぐに
手配をしてくれて
副社長室ではなく、応接室にあたしたちは通された

「三ツ谷さん。白城さん。お待たせしてしまって申し訳ないです」

「新井さん。お久しぶりです」

「副社長から、お話は伺っています。
今回、星稜祭で着る浴衣の製造ですが、
三ツ谷さん、覚えていらっしゃいますか?このデザイン」

あっ

「これって大分昔に書いたものですよね」

「はい。三ツ谷社長が大事に保管してくださっていたものです」

そう、小学生ぐらいの時に書いた
着物のデザイン

「これを、浴衣にするのと、
他にも数枚すでにデザインのみですが出来上がっています」

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