私とあなたのラブシークレット

数日後、出来上がったサンプルの浴衣を
約束通り持ってきてくれたみのりさん

「あ、ありがとうございます」

「いいのよ。あたしも楽しかったんだから」

そうなんだ

そして、出来上がったサンプルをみて

女子が全員悲鳴を上げた

「は、HONEY、LOVERだ!!」

「でも、どうして、このメーカーで作って貰えたんだろ?」

「このサンプルは、当日着られるようになっています。
帯も、髪飾りも、すべてHONEYLOVERで手配してあります。
そして、当日このクラスの女子生徒の皆さんは、早めに来ていただいて
ヘアスタイルもHONEYLOVERでセットしたいと考えています」

みのりさん・・・

「や、やったぁ!」

「HONEYLOVERをじかに着れるなんて、夢みたい」

そこまでなの?

「子供用浴衣も随時用意しますが
足りなくならないよう、用意したいと思います。
また、この浴衣は、サンプルですが、星稜祭終了と同時に回収ではなく
ご自身での保管をお願いします」

いいの?

そして広げられた浴衣は、どれも大人っぽくて
あたしは、濃いピンクに白の水玉と金魚の柄の入った浴衣にした

「これも可愛いね」

「うん」

この柄はあたしが昔デザインして取っておいてくれたものだ

「帯ってどこにありますか?」

「帯は、当日ここに運んでくるわ。
楽しみにしてて頂戴」

帯は当日なんだ

この浴衣には、どんな帯をつけてくれるんだろう?
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