爽やか王子の裏側は


ち、近くない?


「なーいいだろ?」

「お願い片瀬さん」


宇野くんはともかく、鹿田くんは結構マジっぽい

日菜ちゃんは相変わらず不思議顔


こういう時どうすれば…


「じゃあよろしく…

「西村」

「日菜さん」


宇野くんの言葉を遮ったのは2人の人物


「園川くん?」

「春海くん」


私達と宇野くん達の間に入って王子スマイルで微笑む園川くんと

少し眉間にシワを寄せて日菜ちゃんの腕を掴んでる横山くん


…えっと、んん?


「ひ、日菜さん…ちょっと来て」

「ん?分かった。ごめんねシカトくん」

「あ…うん。鹿田です…」

日菜ちゃん退場


「西村、さっき先生が呼んでたよ?資料室だって」

え、うそ!

なんかしたっけ私

「ありがとう園川くん!宇野くん、また後で」

「おけー後でねー」


というか日菜ちゃん!あれは絶対脈アリだよ!

横山くん明らかに不機嫌だったから!

自信持って!



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