爽やか王子の裏側は



あっという間に競技が進み三つの団にも差が出てきた


青団が一番点数が高い

赤団はそれに続く感じになっている


むうう


追い付きたいなぁ


結構体育祭ガチ勢の私

次の障害物競走頑張らねば


「次の競技はー障害物競走です」




よっしゃ行こう!


「西村」





「園川くん」


ハチマキも似合うんですねあなたは


「つぎ?」


「うん」


「頑張れよ」


!!!


「が、頑張る!」


う、うわぁ…


頑張れって言われた…言ってくれた

そんな一言でこんなにもやる気が出る


恋というものはすごい


制御ができなくなっちゃうんだから



ハチマキをキツく結ぶ


「西村さん」





「横山くん」


そういえば横山くんも障害物競走だったな


「がんばろうね」


「うん…あのさ、変なこと聞いてもいい?」


えー変なことなの

質問による


「日菜さんって…ハチマキ渡す相手っているのかな」





君だよ!キラーン


「さぁ…どうだろう?」


なんじゃ、気になっとるのかい?少年


「そっか…僕のハチマキ…貰ってくれるかな」


なに言ってんだよ!大歓迎だよ!

日菜ちゃん!横山くんのハチマキのお相手は日菜ちゃんだよおおおお

って叫びたい


「渡してみればわかるよ」


「…うん。そうだよね」


「日菜ちゃん可愛いから他に持ってかれないように気をつけてね」


「え」


何か言いたげな横山くんを横目に自分の列に入った


ぬふふふ


頑張れよ!キラーン



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