爽やか王子の裏側は



あたふたとしている横山くんのフォローに入ろうとした瞬間


グイッ!!


体が引っ張られる


「余計なことすんなよ」


ボソッと耳元でそう言ったのはお察しの通り園川くん


そのまま私の手を離し去っていく



く、クッソなんなんだあのやろう…


内心では結構勇ましく園川の野郎を睨みつけていたが


結局ビクビクして横山くんに助け舟を出せなかった



「華乃ちゃんーできたよー」


あ、忘れてた


魚で牛丼作ったんだったね


「じゃーん!お寿司ー!」


切って焼いた魚の乗った寿司…



日菜ちゃん…


「さすがだね」



「えへへぇ」




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