爽やか王子の裏側は



五限に教室に戻ると日菜ちゃんと横山くんが2人で何やら話をしていた


仲良いな


ほっこりとそれを見ていると


ちょうどこっちを見た日菜ちゃんと目が合った


「華乃ちゃんお疲れ様」


「お疲れ様西村さん」


「ありがとー」


「あれ?」


ん?


日菜ちゃんが首を傾げた


「ブランケットは?」


え、ああよく気付いたな


「ちょっとね」


ま、隠す必要はなかったんだけど


別に言う必要もなかったから黙っておいた


「ふーん」


「五限ってなんだっけ」


「数学だよー」


??


なんだ?


今… 変な視線を感じた気がしたけど


「かのちゃん?」


ん、


「ごめんなんでもないよ」



気のせいかな


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