あの日の二人に
あいつの名前ゎ零(レイ)、
零ゎ俺が遅刻して行ったその日、
大阪から転校してきた。
零ゎ大阪の学校で、
傷害事件を起こして学校から追い出されるように、
こっちに越してきたのだ。

[登校初日]
零ゎ俺のクラスに入ってきた、
俺のクラスゎ不良や出来損ないの吹き溜まりだった、
1年の時に教師を病院送りにしたやつ、
中学生にして暴走族の総長に登りつめたやつ、
そんなやつらが集まったのが俺のクラスだった。
零ゎクラスに入った瞬間、
そいつらに目をつけられた、
それもそのはず、
零ゎ髪を金に染め、
耳にゎいくつもピアス、
学ランにゎ、
「天下無敵」
「喧嘩上等」
と大きな刺繍が入っていた、
それを見た俺のクラスのやつが、
零の目の前に唾を吐いた、
零ゎ笑顔でそいつを見た、
まるでそいつを挑発するように。
そして1時間目が終わった、
当然のように零ゎクラスのやつらに囲まれた、
だが零ゎ表情ひとつ変えずやつらを見た。
クラスの一人が零の胸ぐらを掴んだ、
その瞬間チャイムが鳴り、
先生が入って来た、
もちろん先生ゎ零たちを止めに入った、
零ゎやつらに中庭に来いと言い放った、
二時間目が終わった時、
零たちゎ中庭にいた、
1対5。
もちろんみんなゎ、
零がやられると思っただろう、
零が一歩踏み出した、
その瞬間ゴングが鳴ったように喧嘩が始まった、
決着がつくまでそう時間ゎかからなかった、
俺が着いたころにゎ、
もうクラスのやつが倒れていた、
零ゎ登校初日でクラス中を敵にまわしたのだ。
でも零ゎ笑顔だった、
喧嘩を楽しむように、
これから起きる戦争を待ちわびるように。
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