年上同期の独占愛~ずっと側に
原さんは宣言通り10分ほどで緒方マネージャーを引き連れて戻ってきてくれて、二人で手分けして資料のチェックをしてくれた。
「OK。機材の発注の時期を確認して運搬部門の人員減らせるのかだけ確認してみる。時期が野崎さんの想定通りだったらこのままでいいよ。後は原さんと相談するから今日はもう帰って。具合悪いのにありがとね。」
緒方マネージャーはそう言ってくれるが、運搬部門のメンバは社員が2名しかおらず、後は全部が外注に出しているため、人員計画が難しかった。スケジュール通りなら、とほとんど想像で作成したものだ。修正されるのは間違いないと思っていたので、自分で直してから帰ろうと思っていた。しかし、原さんまでが頑なに帰れ、というので、お言葉に甘えることにした。
「中途半端で申し訳ありません。」
「十分だよ、ゆっくり休んで。」
「はい、お先に失礼します。」
オフィスを出ると、気が抜けたせいか立っているだけでつらい。恐らく熱がかなり上がっているだろう。
亮と付き合ってた頃、季節の変わり目になると、結構高い熱を出していた。亮は元々丈夫らしく、ほとんど熱を出したことがない、という健康優良児だった。そのせいか、私が高熱を出すと、とても心配そうで熱が下がるまでずっと私の側にいてくれた。
昨年の冬には、胃腸炎にかかり、夜中に急激な吐き気に襲われ、繰り返し吐き続けた時があった。ウトウトはするのだがすぐに吐き気で目が覚めてしまい、ほとんど眠れなかったため、亮にメールをしたりして気を紛らわしていた。
亮は『朝一で病院連れてくから、もう少しがんばれ』と返事をくれて、結局朝5時には私の家にきて、大丈夫か?と寝ている私のそばにずっとついていてくれた。病院が始まる時間には私を抱きかかえ車に乗せ病院に連れて行ってくれた。
そんなことを思い出しながら、怠い体に鞭打って電車に乗っていたら、ひとりぼっちだな・・・と急激に情けなくなり、涙がこぼれそうだった。
やっとの思いで家に着き、家にいた母に、具合が悪いから寝る、と言うと、心配はしてくれるものの、最近の萌々は少し不摂生だ、とネチネチと怒られた。何も具合悪い時に説教しなくてもいいだろうに、と心の中で思いながら布団に潜り込む。
「OK。機材の発注の時期を確認して運搬部門の人員減らせるのかだけ確認してみる。時期が野崎さんの想定通りだったらこのままでいいよ。後は原さんと相談するから今日はもう帰って。具合悪いのにありがとね。」
緒方マネージャーはそう言ってくれるが、運搬部門のメンバは社員が2名しかおらず、後は全部が外注に出しているため、人員計画が難しかった。スケジュール通りなら、とほとんど想像で作成したものだ。修正されるのは間違いないと思っていたので、自分で直してから帰ろうと思っていた。しかし、原さんまでが頑なに帰れ、というので、お言葉に甘えることにした。
「中途半端で申し訳ありません。」
「十分だよ、ゆっくり休んで。」
「はい、お先に失礼します。」
オフィスを出ると、気が抜けたせいか立っているだけでつらい。恐らく熱がかなり上がっているだろう。
亮と付き合ってた頃、季節の変わり目になると、結構高い熱を出していた。亮は元々丈夫らしく、ほとんど熱を出したことがない、という健康優良児だった。そのせいか、私が高熱を出すと、とても心配そうで熱が下がるまでずっと私の側にいてくれた。
昨年の冬には、胃腸炎にかかり、夜中に急激な吐き気に襲われ、繰り返し吐き続けた時があった。ウトウトはするのだがすぐに吐き気で目が覚めてしまい、ほとんど眠れなかったため、亮にメールをしたりして気を紛らわしていた。
亮は『朝一で病院連れてくから、もう少しがんばれ』と返事をくれて、結局朝5時には私の家にきて、大丈夫か?と寝ている私のそばにずっとついていてくれた。病院が始まる時間には私を抱きかかえ車に乗せ病院に連れて行ってくれた。
そんなことを思い出しながら、怠い体に鞭打って電車に乗っていたら、ひとりぼっちだな・・・と急激に情けなくなり、涙がこぼれそうだった。
やっとの思いで家に着き、家にいた母に、具合が悪いから寝る、と言うと、心配はしてくれるものの、最近の萌々は少し不摂生だ、とネチネチと怒られた。何も具合悪い時に説教しなくてもいいだろうに、と心の中で思いながら布団に潜り込む。