年上同期の独占愛~ずっと側に
月曜日、出社すると原さんにまず挨拶をする。途中で放り投げてしまった資料の説明を受けて、会議準備にかかる。出社するまえは、週末の熱により気が滅入っていたがだいぶ仕事モードになってきた。

これからは体調管理をしっかりと行って、仕事に支障がないようにしよう。精神的にもよくない。

林君のことも気になるが、今はどうこうするつもりはない。林さんからも早々に何か言ってくることはないだろう。この前のように立花さんが急に何か言ってきたとしても林君とお付き合いしている事実がないからどうしようもない。また亮のことを引き合いに出され、頭が悪いだの弱いだの言われ続けるのはキツい。

「おはよう」

「あ、橋本さんおはようございます。」

「具合どう?」

「ありがとうございます。もうすっかり大丈夫です。」

具合が悪かったの何で知ってるんだろう?と考えていると、山元さんが言ってたから・・・と小さい声で言っていた。二人、仲良しでいいな。きっと週末にデートしたときにでも山元さんがチラっと言っていたのだろう。
きっと林君の元カノ、立花さんとのやりとりの話も山元さんの耳に入っているのだろう。とんだ恥さらしだ。情けないが、過ぎてしまったことは仕方がない。これからはプライベートで弱みを見せないよう、日ごろの行動には気をつけよう。

< 102 / 228 >

この作品をシェア

pagetop