年上同期の独占愛~ずっと側に
疑惑
そんな中、土曜日の夜、日中は荷造りに追われ、昼間亮も手伝ってくれて家の中がだいぶすっきりと片付いた。両親が亮に一緒に夕食を食べようと言ってくれて母が作った夕食を4人で食べ、少しゆっくりしていると20時を過ぎていた。あまり遅いと両親が休めないので、またね、といって亮は帰って行った。
そういえば、明日の予定を聞いていなかったけど、明日は何か予定があるのかな、最近休日デートしてないな、と思い、明日の朝また電話してみよう、と思いながら寝る準備をしていた。

すると、少し大きめの地震があった。慌ててテレビをつけると、想像していたよりも大きい震度で少し動揺してしまう。
亮から連絡ないが、さすがに今の地震だったら寝ていたとしても起きるだろう。携帯に電話してみるが、出ない。続けてもう一度かけてみるがやはり留守電に切り替わってしまい、出ることはなかった。もしかして寝てるのか、それとも何かあったのか、と益々心配になり、家電にもかけてみるがやはり出ない。5分おきに何回かかけるが、やはり出ない。
いよいよ心配になり亮の家まで行ってみようと、慌てて着替えて家を出る支度をする。

さすがに12時にをすぎて家を出ると両親が心配するだろうと思い、すでに寝ていた父に事情を話、心配だから行ってくる、と伝えると、だったら車で行こう、と起きだしてくる。

本音を言えば1人で行きたかった。1人で行って、亮の無事を確認したら、何をしていたのか問いただしたかった。父が一緒だとそうはいかない。

とにかく、胸騒ぎがしてしょうがない。事故ではない、何かがあると確信している。
最近、違和感を感じることが多かった。亮と私の関係にが翳りが見え始めていく気がしてしょうがない。今連絡がつかないことに今まで感じていた漠然とした違和感をはっきりさせなきゃいけない機会なのだと思っていた。

しかし、父も亮を心配してくれているし、亮を心配している私のこともとても不安そうに横目で伺っている。すぐ近くとはいえ、夜中に車をだしてくれるという父を断ることができない。
車で10分弱の距離の亮のアパートに着くと、父を車に残して亮の部屋に走る。

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